日本代表

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伊メディア、日本の健闘を称える「勇ましいサムライに敬意を」「アジアの成長を証明」

ベルギーに逆転を許し、敗退が決まった日本について、イタリアメディア『スカイスポーツ』は、「ハラキリ」の見出しで大きく報じるも、健闘を称えている。

日本はロシア・ワールドカップ決勝トーナメント1回戦でベルギーと対戦。原口元気と乾貴士によるスーパーゴールで先制しながら、後半のアディショナルタイムに決勝点を献上し、2-3で逆転負けを喫した。悲願のベスト8進出は叶わず、イタリアでは「ハラキリ」と報じられている。

「日本がまたハラキリ…8年ごとに16強で敗退」との見出しで、2002年日韓大会、2010年南アフリカ大会に引き続き、決勝T1回戦での日本の敗退が決定したことを報道。「日本のジンクスは続く。3回とも敗退の方法は違ったが、いずれも痛々しいものだ。なかなか消化できないだろう」と見解を示した。また「W杯出場が“まだ”20年のアジアチームにとって、8強はタブーのままとなった」と綴っている。

ベルギーに「悪夢の逆転」をされたが、「まるで“いけにえ”のようにピッチへ入った日本は、勇ましいサムライのように胸を張ってピッチを後にした。このチームに敬意を示そう」と、ベルギーが優勢と見られる中、一時は2点のリードを保ち、爪痕を残した日本を称えた。また「ニシノ(西野朗監督)の代表チームは再び、アジアサッカーが絶え間なく成長していることを証明して見せた」と締めくくっている。

一方『ラ・レプブリカ』は、日本対ベルギー戦について、「94分に(ナセル)シャドリがニッポン人の夢を消し去った」と伝えた。ベルギーは、途中出場のマルアン・フェライニとシャドリがゴールを決めたことで、「(指揮官ロベルト)マルティネスの采配が決定的だった」と論じ、「日本の夢は、一瞬にして消えた。日本の歴史的偉業は立ち消えになった」と語っている。

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西野Jは2-0から悪夢逆転負け…後半AT被弾で初の8強ならず

[7.2 ロシアW杯決勝トーナメント1回戦 日本2-3ベルギー ロストフ・ナ・ドヌ]

 日本代表は2日、決勝トーナメント1回戦でベルギー代表と対戦し、2-3で逆転負けした。日本は後半3分にMF原口元気のW杯初ゴールで先制すると、同7分にMF乾貴士が追加点。2-0とリードしたが、後半24分、29分と立て続けにCKの流れから連続失点し、同点に追いつかれた。すると後半アディショナルタイム4分にカウンターから失点。土壇場で決勝点を決められ、初のベスト8進出は果たせなかった。

 日本はグループリーグ最終戦のポーランド戦(0-1)から先発6人を入れ替え、初戦のコロンビア戦(2-1)、第2戦のセネガル戦(2-2)と同じスタメンを組んだ。システムは4-2-3-1で、GK川島永嗣、4バックは右からDF酒井宏樹、DF吉田麻也、DF昌子源、DF長友佑都。中盤はMF長谷部誠とMF柴崎岳のダブルボランチで、2列目は右から原口、MF香川真司、乾と並び、FW大迫勇也が1トップを務めた。

 日本は試合開始55秒、香川がPA手前から左足ミドルを放ち、ファーストシュート。これはゴール右に外れたが、序盤は日本がボールを回す時間帯も多かった。しかし、徐々に個々の能力で上回るベルギーが流れを引き寄せ、日本ゴールに迫っていく。

 前半17分、MFヤニック・フェレイラ・カラスコの左クロスをDFトーマス・ムニエが頭で落とすと、PA内のFWロメル・ルカクが長谷部、吉田に挟まれながらも強靭なフィジカルでボールを抑え、振り向きざまに左足でシュート。これは長谷部に当たってCKとなったが、同21分にもルカクのシュートに対して長友が体を投げ出してブロックするなど、日本の耐える時間が続いた。

 日本を攻め立てるベルギーは前半25分、MFドリース・メルテンスの右クロスにルカクが飛び込むが、間一髪のところで吉田がクリア。同27分にはFWエデン・アザールが強烈な左足シュートを放つが、川島がパンチングで弾いた。

 日本も反撃に出る。前半31分、左サイドからドリブルでPA内に切れ込んだ香川がヒールで落とし、オーバーラップしてきた長友がクロス。ゴール前に走り込んだ乾がヘディングで合わせたが、GKティボー・クルトワの正面を突いた。

 試合はその後もベルギーペースで進むが、日本も粘り強く跳ね返す。前半44分には長友が左サイドからシュート性のクロス。大迫のトラップは大きくなり、GKクルトワがキャッチしようとしたところ、まさかの後逸でボールは転々とゴール方向へ向かったが、ラインを割る前にクルトワが抑えた。

 劣勢の展開を耐え抜いた日本は0-0で折り返した後半立ち上がりに牙をむく。後半3分、相手のパスミスをインターセプトした乾がつなぎ、柴崎が右サイドのスペースにスルーパス。走り込む原口の目前でDFヤン・フェルトンヘンがカットを狙うが、わずかに届かず、ボールは原口の足元へ。PA内に切れ込み、迷わず右足を振り抜くと、これがゴール左隅に突き刺さった。

 原口のW杯初ゴールで先制に成功した日本。ベルギーもすぐさま反撃し、後半4分、右サイドのスペースに飛び出したメルテンスの折り返しにアザールが右足ダイレクトで合わせたが、右ポストを直撃する。すると同7分、日本は左サイドから乾が山なりのクロス。DFビンセント・コンパニが頭でクリアしたセカンドボールを香川が拾って巧みなコントロールでおさめ、後方の乾に落とす。乾はPA手前から右足を一閃。ゴール右隅に突き刺す追加点を奪った。

 乾はセネガル戦以来、2試合ぶりW杯2得点目。2点ビハインドとなったベルギーは反撃を強めるが、日本の守備陣も冷静に対応する。ベルギーは後半17分、メルテンスのスルーパスに反応したムニエが右クロス。ゴール前でフリーになったルカクがヘディングで合わせたが、わずかにゴール左へ外れた。

 ベルギーは後半20分に2人を同時交代。メルテンスとカラスコに代わってMFマルアン・フェライニ、MFナセル・シャドリが入った。さらに攻撃のギアを上げるベルギーは後半24分、フェライニが右サイドに展開し、ムニエがクロス。ルカクのシュートは至近距離で吉田がブロックしたが、直後にセットプレーから1点を返された。

 後半24分、ベルギーの右CK。セカンドボールをPA内でクリアした乾のキックが中途半端となり、PA左からフェルトンヘンがヘディングで折り返す。これがゴール方向に飛び、川島の頭上を越えてファーサイドのゴールネットへ。1点を返し、攻勢を強めるベルギー。後半28分、カウンターからアザールのパスを受けたMFケビン・デ・ブルイネのシュートには長友、昌子が体を投げ出し、CKに逃れるが、またしてもCKの流れから失点した。

 後半29分、ベルギーは左CKからセカンドボールをつないで左サイドのアザールへ。縦に仕掛けたアザールの左足クロスから長谷部に競り勝ったフェライニが豪快なヘディングシュートを叩き込み、2-2の同点に追いついた。

 日本ベンチは後半36分に動き、2人を交代。疲れの見せる柴崎と足をつっていた原口を下げ、MF山口蛍、MF本田圭佑を投入した。同39分、香川のスルーパスから本田がフィニッシュまで持ち込むが、相手DFがブロック。ベルギーは同41分、右クロスからシャドリがヘディングシュートを放つが、川島がセーブ。こぼれ球を拾ったシャドリの折り返しに今度はルカクが頭で合わせたが、川島が再び弾き出す。守護神の連続セーブでゴールを死守した。

 90分で決着をつけようと、猛攻に出るベルギーに対し、日本も体を張って対抗する。後半アディショナルタイム4分、本田が強烈な直接FKでゴールを強襲するが、クルトワがビッグセーブ。このプレーで左CKを獲得するも、本田のキックはクルトワにキャッチされ、逆襲を受けた。ベルギーはカウンターからデ・ブルイネが中央を持ち上がり、右サイドに展開。ムニエの折り返しをルカクがスルーし、シャドリが左足で押し込んだ。2点リードをひっくり返される逆転負け。悪夢のような試合展開で日本の挑戦はベスト16で終わった。

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日本の「時間稼ぎ」パス回しに会場からは大ブーイング(ワールドカップ・ポーランド戦)

サッカー・ワールドカップ(W杯)で、日本は6月28日(日本時間)、ポーランドに敗れはしたものの、決勝トーナメント進出を決めた。だが、日本は試合終了間際、決勝トーナメント進出を優先するために消極的なプレーに徹した。会場からは大きなブーイングが起きる異例の事態になった。

後半38分。日本のプレーががらりと変わった。1点を追う日本はそれまで、ツートップの布陣で攻撃的な姿勢を示していたが、一転、パス回しをするだけで攻めようとしない。時間稼ぎをしているのは明らかだった。

このころ、別の会場であったセネガルとコロンビアの試合で動きがあった。コロンビアが先制点を挙げてリード。これにより、一時は3位に後退した日本はセネガルを抜いて2位に浮上した。

とはいえ、セネガルとの差はわずかだった。勝ち点、得失点差、総得点のいずれもが並び、フェアプレーポイント(警告数)でかろうじて上回っているだけ。試合中、新たな警告や退場を受ければ、再逆転される可能性があった。

決勝トーナメントに進むためには、果敢に攻めるよりも警告を避ける慎重なプレーに徹し、コロンビアの勝利を待つ―。そんな作戦に日本は切り替えた。

だが、会場のサポーターたちは「試合に負けて勝負に勝つ」というチームの作戦には必ずしも納得はしていなかったようだ。

パス回しで無為に時間が経過する中、次第にブーイングは大きくなっていった。終了のホイッスルが鳴り、ほどなくして決勝トーナメント進出が決まっても、選手たちは大喜び、というわけではなかった。勝負に徹したとはいえ、後味の悪さが残ったのかもしれない。

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日本敗戦も“賭け”に勝つ!フェアプレーポイントでセネガル上回り2位通過

[6.28 W杯グループリーグ第3節 日本0-1ポーランド ボルゴグラード]

 日本代表は28日、ロシアW杯グループリーグ第3節でポーランド代表と対戦し、0-1で敗れた。しかし、H組もう1試合でコロンビアがセネガルに1-0で勝ったため、日本の2位通過が決定。コロンビアが逆転で首位突破を果たし、日本は勝ち点、得失点差、総得点で並んだセネガルをフェアプレーポイントで上回った。2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出を果たした日本は7月2日の決勝トーナメント1回戦でG組1位(ベルギーかイングランド)と対戦する。

 日本は3戦目にして初めてスタメンを変更し、24日のセネガル戦(2-2)から6人を入れ替えた。FW岡崎慎司、FW武藤嘉紀、MF宇佐美貴史、MF山口蛍、DF酒井高徳、DF槙野智章が今大会初先発となり、武藤、酒井高、槙野はW杯デビュー。GK川島永嗣、DF酒井宏樹、DF吉田麻也、DF長友佑都、MF柴崎岳の5人は3試合連続で先発した。システムも4-2-3-1から4-4-2に変更。GK川島がゲームキャプテンを務め、4バックは右から酒井宏、吉田、槙野、長友と並んだ。中盤は山口と柴崎のダブルボランチで、右サイドに酒井高、左サイドに宇佐美。前線は岡崎と武藤が2トップを組んだ。

 引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる日本に対し、ポーランドは開幕2連敗ですでにグループリーグ敗退が決まっている。日本は冷静にゲームを進め、前半12分には高い位置で相手のパスミスをカットした武藤がドリブルで左サイドに流れ、オーバーラップしてきた長友にパス。長友のクロスに岡崎が飛び込んだが、得意のダイビングヘッドはゴール左に外れた。

 直後の前半13分、日本は柴崎のロングフィードを宇佐美が落とし、武藤がPA手前から右足でミドルシュート。しかし、これは相手GKの好セーブに阻まれる。同16分には左サイドから武藤、宇佐美とつないで中央の酒井高が左足ダイレクトでミドルシュートを狙ったが、GKの正面を突いた。

 酷暑の中の一戦は膠着状態に入る。ポーランドは前半32分、カウンターからDFバルトシュ・ベレシンスキの右クロスにMFカミル・グロシツキが頭で合わせるが、川島がゴールラインぎりぎりでかき出すファインセーブ。ゴールライン・テクノロジーでもボールはライン上でかき出されていることが場内のビジョンに映し出された。

 スコアレスで折り返した後半2分、日本は岡崎に代えてFW大迫勇也を投入する。岡崎は交代直前、ピッチに座り込む姿もあり、足を引きずるようにしてピッチをあとにした。日本はなかなか決定的な場面をつくれず、試合は0-0のまま推移する。すると後半14分、ポーランドはPA左手前の位置でFKを獲得。MFラファウ・クルザワのキックに走り込んだMFヤン・ベドナレクが右足ボレーで叩き込んだ。

 H組もう1試合のセネガル対コロンビアは0-0のまま後半に入っていた。もしもこのまま日本が敗れ、セネガル対コロンビアが引き分けると、セネガルとコロンビアの突破が決まり、日本は敗退する。一転して追い込まれた日本は後半20分、宇佐美に代えてMF乾貴士を投入。同27分には柴崎の左CKに吉田が頭で合わせたが、枠を捉えられなかった。

 同点に追いつけば、他会場に関係なく決勝トーナメントに進める日本は必死の反撃に出るが、カウンターの脅威にもさらされる。後半29分、ポーランドは速攻からグロシツキが右サイドを抜け出し、グラウンダーのクロス。走り込んだFWロベルト・レワンドフスキが右足で合わせたが、クロスバーを越えた。

 決定的なピンチを相手のミスに救われた日本。他会場ではコロンビアが後半29分に先制した。このまま終われば、コロンビアが逆転で首位突破。日本とセネガルが勝ち点4、得失点差±0、総得点4で完全に並ぶが、フェアプレーポイントの差で日本が2位通過となる。

 後半36分、ポーランドはグロシツキが右サイドの深い位置からクロス。下がりながらの守備となった槙野の左足に当たったボールはゴール方向に飛んだが、川島が鋭い反応で弾き出した。日本は後半37分、最後の交代枠で武藤に代えてMF長谷部誠を投入。中盤のアンカーに入り、4-1-4-1にシステムを変更した。

 コロンビアがリードの情報をもとに0-1で良しとする判断に傾いたか、日本はリスクを冒さない。0-2にされれば得失点差でセネガルに上回られ、3位に転落する。ただ、もしもセネガルが追いついてセネガル対コロンビアが引き分けに終わった場合、日本は負ければ敗退となる。消極的な賭けに出た西野朗監督だったが、場内の大ブーイングの中、ゆっくりボールを回して試合を終わらせた。

 0-1で敗れた日本だが、約1分後にもう1試合も目論見どおりそのままタイムアップ。セネガルを1-0で下したコロンビアが首位通過を果たし、日本はフェアプレーポイントの差で2位を死守し、決勝トーナメント進出を決めた。

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日本対セネガルの激戦を伊解説者が絶賛「こういうチームがW杯で勝っていくべきだ」【ロシアW杯】

現地時間24日に行われたロシアワールドカップ・グループリーグH組第2節、日本代表対セネガル代表の試合は2-2のドローに終わっている。この結果を受け西野ジャパンは勝ち点を「4」まで伸ばし決勝トーナメント進出へ王手をかけている。   

白熱した一戦となったこの試合。海外メディアはどのように日本を評価したのだろうか。   

80年代にGKとしてラツィオなどで活躍し、イタリアでワールドカップを中継するテレビ局『メディアセット』で解説を務めたナンド・オルシ氏はまず、日本の1失点目について「原口(元気)と川島(永嗣)のタブルの大きすぎるミス。クリアをするならコーナーキックに逃げるべきだった。後ろに誰がいるのかを知らずにクリアをした。川島は難しくないボールであったのにうまく処理できなかった」とミスが重なって生まれた失点だったとコメントしている。   

それでも乾貴士の得点シーンについては「乾はゴールに入るすごく小さいスペースにうまく蹴り込んだ。すごく上手いキックだった。長友(佑都)はディフェンダーのギリギリ後ろまで上がってボールを受けた。同点になった途端に引っ込み思案だった日本は急に勇敢なチームになった」と評価。主将の長谷部誠についても「体は大きくないけど、彼にとって大きい体は必要なく、必要なのはプレッシングの時にボールを奪う時間(タイミング)。ポジションニングがすごく上手い」と称賛している。   

試合後、オルシ氏は「とても興奮する試合。日本はセネガルに向いていたこの試合で、二度のリードを覆した。献身的なプレーを見せる日本やセネガル、こういうチームがワールドカップで勝っていくべきだと思う」と両チームを絶賛。おおむね日本には高評価を与えているようだ。  【了】

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